道志 阿夫利山 (729m) 2011年8月2日

所要時間 5:01 金波美トンネル北口−−5:09 金波美峠−−5:37 阿夫利山−−6:00 金波美峠−−6:06 金波美トンネル北口

概要
 山梨県内の地形図記載の山で未踏の残り2山のうちの一つ。早朝の涼しい時間帯に金波美トンネル北口の登山口より往復。登山道は山頂を巻いてしまうが直登の踏跡あり。山頂は樹林で展望なし


 阿夫利山がいつから地形図に山名が記載されていたのは分からないが、昔は無かったように思う。あれば登っていたはずで、これほど長期間(20年近く)放置していたはずがない。山梨県内の地形図記載で未踏の山をピックアップするために資料整理をしていたときに発見した山で、下手をするとずっと見落としたままだったかも。2011年7月下旬の段階で未踏峰は2つのみ、鐘撞山と阿夫利山で、鐘撞山は登山道が無いので涼しくなってから登ることにして、阿夫利山は登山道があるので適当な時に行ってしまおうと考えた。ちょうど今週は関東では北東の風が入って日中の最高気温は30度を下回っており、早朝ならそこそこ涼しく登れるだろうと日の出直後に往復することにした。

金波美トンネル北側に駐車可能場所あり 登山口

 地形図では山頂南から西側に林道が書かれているがゲート等が無いか不明であり現場に行ってみるしかない。安寺沢沿いの道に入ってみると舗装された林道でゲートは無く問題なくマイカーで入ることができた。金波美峠直下をトンネルで抜けると北側出口の東側に阿夫利山案内標識が出現、少し草ぶれているがちゃんと登山道があった。ここは道幅が広くなっていて路肩に駐車しても邪魔にならない。周囲はガスがかかって気温は低めで涼しく歩けそうだ。

金波美峠 阿夫利山方向の道

 まだ薄暗くデジカメのシャッター速度は感度を最高に上げても1/10秒くらいで手ぶれ覚悟だ。登山口から少し入ると杉の植林帯となっていっそう暗くなると同時に草が消えて安心して歩けるようになった。一直線に稜線を目指すのかと思ったら最初は巻き気味に進み、その後はジグザグに高度を上げる。はっきりした道で迷うような心配は皆無だ。やがて稜線に到着、ここが金波美峠だろう。阿夫利山方面は明瞭な道で反対側は少し薄い踏跡だが、周囲は杉の植林帯なので籔に覆われているわけではない。案内標識は今登ってきた登山口方向(安寺沢)と阿夫利山の2方向だけだった。

登山道の様子 登山道の様子
登山道の様子 2か所ほど草ぶれた場所がある

 稜線上は落葉広葉樹林に変わり、尾根直上に広い登山道が続いていた。この標高なので夏場でも歩く人がいるのかは分からないが、頭上が開けて少し明るい場所では草が茂った個所もあるが、多くの場所は樹林が発達して下草皆無で歩きやすい。本日最初のお客なのでクモの巣が鬱陶しい。標高が低いとこれがあるんだなぁ。小ピークがいくつか出現するが、越えたり巻いたりする。行きはどこが山頂なのか分からないのでとにかく稜線上を行く。まあ、大きく巻くところはないので巻き道を行っても稜線上でも大差はないと思う。

阿夫利山山頂への分岐。目印あり 阿夫利山山頂

 登山道が尾根を外れて巻道に変わる個所は踏跡があっても目印等は無かったのが、1つの巻道だけやたらと目印が付いていたのでここが阿夫利山山頂ではないかと考えて踏跡を辿って尾根を進む。濡れた枝を手でどけながら登ると少しだけ開けた最高点に到着、手製の山頂標識があるだけのマイナーピークであった。地形図を見ると阿夫利山には三角点はなく、この標識が無いと山頂だと知らずに通過してしまいそうだ。樹林で見晴らしもなくぱっとしない山であるが、これで山梨で未踏の山は鐘撞山だけとなった。この秋に登ろう。

 帰りも同一ルートを戻る。気温が低くて大汗をかくこともなく登山口に戻った。

 

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